鄭成玉氏の親善交流日誌(その2)
投稿日:2011年2月13日(日) 21時01分
その日も飲んで食ってと楽しい一日だ。特に朝方黒門市場で買ったマグロ(チャムチ)を肴に観光バスの中での焼酎の味は誠に絶品であった。ホテルの夕食が少なかったのか、しばらくしてそろそろお酒がほしくなってきた。次の日のマラソンに備えてホテル近所の横丁の居酒屋でビール・お酒を一杯だけと約束してホテルを出た。皆マラソンで鍛えた体力があるので、酒量は普通の人とは並はずれている。が11時にはホテルに帰った。?
太極旗を胸に日本列島を走った
9日(日)朝7時にマラソンユニホームをきちっと身につけた我々一行は大阪の阪急電車(訳注:阪神電車)に乗って芦屋長浜公園(訳注:高浜の芦屋中央公園)のマラソン出発地点に到着した。気温16℃湿度50%程度、穏やかな風が襟元をなで、満開の桜の匂いが鼻をくすぐる絶好の晴れの天気だ。国際マラソン大会とはいえ、道の辺には上品できれいな住宅と通りがよく似合う、こじんまりとした都市で行われるファンラン・マラソン大会である。六甲山から流れ出る芦屋川の川辺には桜と連翹(レンギョウ)が満開で、瀬戸内海の海岸では若者がヨットに乗る姿が壮観だ。
5700余名のマラソンランナー達が様々なユニホームで一斉に群れをなして疾走した。道ばたに応援に出てきた住民達は、太極旗の付いたユニホームの我々に気づくとすぐ、「ガンバレ」「ファイティング」「ヒムネセヨ」と叫びながら激励の拍手を送ってくれた。我々も片手を振りながら「カムサハムニダ」「ありがとう」と答えた。韓流ブームの影響もあるが、韓国に対する認識が10年前よりも大いに良くなったと感じる。韓国と違って応援に出てきた住民たちが多いのが良い。これも観光資源であり、国の品格でもある。 (続く)